「うもれる日々」「本を抱えて会いにいく」を読んで

出版社で働く人の日常

出版社で営業職をしている橋本亮二さんが書いた「うもれる日々」と「本を抱えて会いにいく」という本を読みました。

営業職を続けながら「十七時退勤社」というレーベルを作り、個人で出版活動をしている橋本さんの日常が描かれています。

日々の暮らしの中で感じたこと、日記(いつどこで誰と会ってetc)などが、心の声で語られています。

まるで、電車で偶然隣り合わせた知らない人の日常を、確かに息づいている日々の暮らしを覗き見るような。

心の声が聞こえる魔法を手に入れたような。

そんな面白さがある魅力的な本でした。

 

若き日々の思い出は時に楽しく、時にほろ苦く。または甘酸っぱく。

 

仕事で出会った人との関係は「ああ、なんかいいなあ…」と思いました。

人と会うことが嬉しそう。

爆発的な喜びではなく密かに喜んでいる感じがほんわかしていて、読んでいると知らずに笑顔になっていました。

今周りにいる人はもちろん、今はいない人のことも忘れずに大切にしている優しさ。

温かい文章が心地よく心へ届きます。

散らかったデスク周りも、何個もあるトートバックも、落ち込むことも隠さない橋本さん。

読んでいるうちに橋本さんのファンになってきました。

 

「本を抱えて会いにいく」の中の、「兄ちゃんのこと」というタイトルの話には思わず涙が…

4ページの短い文の中に、何度読み返しても多分泣くであろう描写があります。

高校球児時代に報われなかったお兄さん。

家族で悔しさを嚙みしめた思い出。

橋本亮二さんの書いた本を読んでお兄さんがくれた感想のメール。

どんなに優れた作家でもこれ以上の言葉はきっと書けないだろうと思います。

それは橋本さん兄弟の歴史が作った、作り物ではない本物の愛の結晶でした。

時には他人以上に遠い距離があり、だけど深いところで繋がっている。

言葉にするのが難しい愛情が、実際にあった出来事を通して伝わってきました。

今は年に一度会うかどうかだそうですが、会う回数や連絡し合う頻度でもなく、間違いなく繋がっている兄弟だと思います。

お兄さんの結婚式の様子もぐっときました。

 

日記を読んで出版社営業マンの多忙さ(移動距離も)に驚き、さらにその生活の中にもちゃんと楽しみを見つけていることにも驚きました。

しかも合間に本も買って読んでいる!

本当に本に関連したもの(本、書店、書店員さん、本を創る人々etc)が好きな人なんだなと。

仕事を楽しみながら生き方も楽しんでいる。

橋本亮二さんの素敵な世界が描かれた本でした。

面白かったです。

 

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