エッセイ「97歳、幸せな超ポジティブ生活」

エッセイ「97歳、幸せな超ポジティブ生活」 著者:鮫島純子

<解説>

著者であるエッセイストの鮫島純子さんは、新1万円札の顔になる渋沢栄一のお孫さんです。

渋沢栄一とえば大河ドラマでも話題ですが、「日本の資本主義の父」と称されるほど、日本経済の発展に貢献した人物です。

そんなパワフルな御爺様を持つ鮫島純子さんの、超ポジティブに生きるコツが、分かりやすく、心に響く言葉で書かれた本です。

超ポジティブな思想で呼び込んださまざまな幸運は「鮫島純子さんだから特別に起きたこと」ではありません。

誰にでも、どんな状況の人でも考え方を変えることで起こる幸運です。

憎い相手と出会ったときの気持ちの対処法、健康で長生きするコツ、感謝することで得るたくさんの幸運、不自由なときでも工夫しながら楽しく生きるコツ、などたくさんのコツが書いてあります。

マイナスな出来事をプラスに変えるヒントや、人生の大先輩からの教訓がこの1冊には詰まっています。

<感想>

渋沢栄一の孫というと、きっと裕福な暮らしをしていたんだろうと思うところですが、実際は質素だったようです。

渋沢栄一は自分の財を築くためではなく「みなの幸せ」のために会社を作り事業を起こしていたので、身内は質素な暮らし、倹約を心がけていたというから驚きです。

鮫島純子さんはその質素倹約の暮らしを結婚後も実践していました。

服は手作り、物は大切に長く使う人です。

 

タイトルは「超ポジティブ生活」とありますが、無理やりポジティブ思想を押し付ける本ではありません。

感謝する心」と「他者への愛(思いやり)」が、丁寧で分かりやすい言葉で書かれています。

何歳になっても新しいことに挑戦し、前向きに生きる姿には説得力があります。

どうしても前向きになれないとき、落ち込んだときに手に取って、何度も読み直し振り返る価値のある本です。

 

<こんな人におすすめ>

・今現在落ち込んでいる人

・自分を不幸だと思う人

・健康で長生きしたい人

・毎日明るく生きたい人

 

 

97歳、幸せな超ポジティブ生活 (単行本) [ 鮫島 純子 ]

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