ドラマ「ミステリと言う勿れ」を見て読んだ「自省録」

超訳「自省録」エッセンシャル版

マルクス・アウレリウスの「自省録」は、英語圏では「Meditations(瞑想)」。

哲学を愛する生真面目なローマ皇帝、マルクス・アウレリウスが就寝前に書き記したノートが「自省録」だそうです。

 

エッセンシャル版は、487章ある中から厳選した180章を、伝わりやすい言葉と書き方でまとめた1冊。

原文と違い、1ページごとに小見出し(内容要約したタイトルのようなもの)があり、その小見出しを説明する文章として自省録の内容が分かりやすい言葉で書かれています。

ドラマ「ミステリと言う勿れ」では原文の方を使っているようですが、初めて読む人や読解力に自信がない(読んでも内容が響かない、残りにくい)人は、このエッセンシャル版は読みやすいと思います。私もそんな一人です。

 

マルクス・アウレリウスとは

マルクス・アウレリウスは、紀元2世紀のローマ皇帝

政治や戦争、災害、感染症などたくさんの問題解決に力を尽くし、39歳で即位してから亡くなるまで激務の人生でした。

士気を高めるために自ら戦地に足を運び、長く滞在していました。

59歳で亡くなる(病死)ときも、ドナウ河前線の陣中だったそうです。

 

「自省録」とは

初めにも少しふれましたが、「自省録」はローマ皇帝マルクス・アウレリウスが就寝前に書き記した瞑想記録ノートです。

自分に語りかけた心の声をアウトプット(文章に書く)することで精神修行となり、良い効果があったようです。

そのマルクス・アウレリウスが自分のために書き記した戒めの言葉が、伝承され本となり、今日まで広く読まれています。

 

マルクス・アウレリウスの生きた時代は、まだキリスト教が公認されおらず、「自省録」はキリストの影響を受けていない「ストア派」の実践哲学です。

 

「自省録」の読者

  • スウェーデンのクリスティナ女王
  • プロイセンのフリードリヒ2世
  • 南アフリカのネルソン・マンデラ元大統領
  • アメリカのビル・クリントン元大統領
  • 元アメリカ国防長官のマティス

 

有名な方々が持参し、繰り返し読んでいた(いる)そうです。

自身の信念を後押ししてくれるバイブルのような存在なのでしょうか。

 

感想

哲学書というと難しく考えがちですが、この本はとても読みやすい、理解しやすい内容でした。

1ページごとに人生の教訓となる言葉、その解説のような文章が書かれています。

私はまず最初から最後まで通して読みました。その後はパッと偶然開いたページをその日の教訓として読んでいます。

目次を見て、そのとき自分に必要な項目を読むのもいいと思います。

無理してポジティブになろうと誘導するのではなく、自然に穏やかに、前向きな方向へ考えを導いてくれる本。

具体的で生身の言葉だからこそ、通過することなく頭にとどまるのかもしれません。

 

購入特典で、「よきリーダーになるために知っておきたいマルクス・アウレリウスの名言」をダウンロードできるQRコードがついています。

中間管理職の夫がダウンロードしていました。

 

この本を読んで、人を許すことや自分も許されていることを知り、他人が放つ悪口はその人の問題であることを知り、謙虚に正しく生きることの強さを知りました。

あとは実践で活かすのみ。

これからも繰り返し何度も読んで、方向修正しながら生きていけたらと思います。

 

 

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