村上春樹の短編小説

「一人称単数」村上春樹

村上春樹さんの短編小説「一人称単数」。

ちょっと不思議な8話の物語が収められています。

タイトルの通り8話すべてが一人称で語られているので、主人公から見た風景を存分に楽しめます。

どの話も登場人物が少なく、主人公と対話する人物とが、とても濃密な時を過ごしています。

一度だけ、短い時間過ごしただけ。

それなのに、脳裏に残り胸をざわつかせるような、忘れられない不思議で濃密な空間が出来上がっています。

いつの間にか、日常の中にとても自然に入り込んできた不思議な出会い。

1話読み終わるとすぐに次の話を読みたくなりました。

次はどんな種類の不思議が待っているのか…

 

その中で、他の7話とは趣が違う話が「ヤクルト・スワローズ詩集」。

これは村上さんのエッセイかな!?と思うような小説?です。面白おかしく読みました。

 

どの話も短さを感じさせない(あるいは短さを逆手に取った)世界観があり、その前後のストーリーを自分で勝手に想像してしまいました。

解けない謎が、オシャレに、スリリングに、ミステリアスに、ユニークに、その時々で姿かたちを変えてやってくる8話のショートストーリ。

普段は長編小説が好きですが、「一人称単数」は、満足できる短編小説でした。

 

一人称単数 [ 村上 春樹 ]

価格:1,650円
(2022/11/21 13:14時点)
感想(9件)

本革 ブックマーク(しおり/栞)栃木レザー ヌメ革 C&L TRASCO(シーアンドエルトレスコ) Classicシリーズ 全6色革 本革 日本製 入学 就職 昇進 退職 記念日 誕生日 還暦 敬老の日 お祝い ギフト プレゼント

価格:550円
(2022/11/21 13:19時点)
感想(16件)

にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ
にほんブログ村


書評・レビューランキング