東海道線下り電車で日帰りサイコロの旅
降りる駅をサイコロで決める電車旅
テレ東の電車やバスの旅が好きでよく見ています。
途中でいろんな駅に寄ったり、そこの土地のものを食べたり。とても楽しそう。
いつかやってみたいと思っていました。
今年のゴールデンウィークは出かける人が多く、道路も渋滞しているとニュースで見たので、電車なら、それも下りの電車なら空いているのではないか!と思い、電車の日帰り旅に決めました。
普段夫は土日仕事のため、長い連休のときくらいしか家族で揃って出掛けることができません。
息子は今、小学校の高学年。一緒に出掛けてくれる小学生のうちに思い出を作れる機会はもう少ない。
めいいっぱい笑わせて、美味しいものを食べて、楽しい旅にしようと思いました。
水分や感染対策グッズ、予備のマスク、ゴミ袋などをリュックに背負い、歩きやすいスニーカーを履いていざ出発!
出発駅「茅ヶ崎」
茅ヶ崎駅をスタートに選びました。
時刻は約10時。
ホームにはそこそこ人がいましたが、ほぼ上り電車のお客さん。
<旅のルール>
- サイコロはホームの人がいない安全な場所で、しゃがんでそっと転がす(人の迷惑にならない)
- 振るのは一人一回。
- 出た目の数は各駅停車(急行などはなし)で進む
- スマホに頼らず、降りた駅のパンフレットや案内図を見て観光場所を探す(飲食は歩いて探す)
第一投は息子。
「何がでるかな~」とニコニコしながら転がすと…「3だ!」
駅のパネルで駅を確認すると「二宮駅」でした。
早速来た電車に乗って、二宮駅へ。
空いていて、ボックス席に揃って座れました。
1駅目「二宮駅」
二宮と言えば有名なのは、吾妻山公園。
息子が低学年のときに二人で登ってお弁当を食べたことがあるので、ここは今回外しました。
表向きはそういう理由にしましたが、本音は「最初の駅から山登ってたら疲れちゃう」です。
<ガラスのうさぎ>
駅の観光案内図を見て、まず南口の「ガラスのうさぎ」像を見に行きました。
第二次世界大戦中、二宮駅で空襲にあった少女がガラスのうさぎを抱いている像です。
「ガラスのうさぎ」というタイトルの本もあります。著者は高木敏子さん。
子どもの頃に母が読んでいたので私も読みました。
像の前で写真を撮って、駅に戻りながら本の内容を夫と息子に話しました。
<知足寺>
駅に戻ってパンフレットをいただき、今度は北口の「知足寺」へ。
知足寺は浄土宗のお寺です。閑静な住宅街を10分ちょっと歩いたところにありました。
曽我兄弟の墓(伝)があるお寺です。
お寺入口の掲示板には「鎌倉殿の13人」のポスターが!どうやらゆかりの地のようです。
お寺は少し高台のようなところにあり、曽我兄弟の墓へ向かう途中、海辺の町の美しい景色が見えました。
お参りが終わり、駅へ帰る途中で公園へ立ち寄り水分補給。
ついでにブランコで遊び、童心と水分を取り戻しつつ、再び二宮駅へ。
2駅目「真鶴駅」
次にサイコロを振ったのは私。出た目はなんと6!
けっこう進んじゃいます。
このままでは県越えもあるかも…と一抹の不安を抱えつつ、6駅目にあたる「真鶴駅」へ。
<割烹 福寿司>
ちょうどお昼前の時間だったので、ご当地海鮮グルメが食べられるお店を探そうと、海方面へ歩き出したらすぐに発見!
「割烹 福寿司」というお店。
海鮮丼ランチを3つと天ぷらの盛り合わせを注文。
夫と私はお清め(瓶ビール1本を二人で半分こ)も注文。
刺身にはいい弾力があり、色も良く新鮮そのもの。
息子も「めっちゃ美味しい」のオンパレードです。
卵焼きもちょうどいい味。野菜はオシャレに彩られ、シャキシャキさっぱり。
お味噌汁も海の味(カニダシかな?)がしてとても美味しかったです。
天ぷらもサクサク、お通しのイカのワタも濃厚(匂いがたまらん)で、どれも本当に美味しかったです。
<真鶴港>
お腹が満たされたところで、次の目的地「真鶴港」へ。
坂を下っていく感じ。
途中でこんな不思議な自販機を発見しました!!
なんと、昆虫食の自販機!!!衝撃です。こんな自販機は初めて見ました。
一応息子に、旅の思い出にひとつどうかと聞いてみたら「結構でーす」と即答したため、購入ならず。
そんなこんなで真鶴港に到着。
釣り人がたくさんいました。
海の匂いをかぎながら、波がコンクリートに当たる音を聞き、しばしたたずむ心地よい時間。
さて、駅へ戻ろうと歩き始めてすぐに気づくことが。
行きは下りということは、帰りは上り。
しかも結構急なところもあります。階段もある。
はあはあ言いながら歩いていると、目の前を地元のおばあさんが手押し車のような荷物を引いて歩いていました。
夫が「上まで運びましょうか?」と声をかけると「慣れているから大丈夫ですよ!ありがとう」と元気なお返事。
すごいですね。見た感じ80歳くらいだと思うけれど、足腰が丈夫です。
別れるまでの短い時間、おしゃべりしながら一緒に歩きました。
それからは弱音を吐いている場合じゃないと思い、階段は「グリコ」で遊びながら登りました。
「ち、よ、こ、れ、い、と」「ぱ、い、な、つ、ぷ、る」「ぐ、り、こ」。懐かしい。
令和の小学生もやるんですね。
3駅目「三島駅」
さて、最後の投手は夫です。出た目は4!
予感が的中。県越え決定。いざ、静岡県三島市へ。
熱海で乗り換え、4駅目に当たる三島駅へ到着し、スイカで出ようとしたらゲートが閉じてびっくり!
どうやら熱海を境にJR東日本からJR東海に変わるようです。無知ですみません。
駅員さんに教えていただき、切符を買い直し、無事出ることができました。
<三島大社>
最後の観光は、以前車で行ったことがあるけれど「三島大社」に決定。
駅から三島大社へ向かう途中、溶岩が露出している公園を通ったり、用水路でサギ(大きな白い鳥)を見たり、帰りに立ち寄るカフェを探したり。歩きだからこそ楽しめることがありました。
三島大社はさすがに有名どころなので、今回の旅で一番人が多かったです。
それでも混んではいないですが。
参拝する際に少し並ぶ程度でした。
参拝が終わり歩いていると「源頼朝・北条政子の腰掛石」という石がありました。
2人が休憩した石だそうです。
座って写真を撮れるようになっていたので、私たちもそうさせていただきました。
すると、撮影というより本気で休憩したいという思いが強くなり、行きに見つけたカフェに向かうことに。
カフェの名前は忘れましたが、高齢のご夫婦がやっている居心地よいこじんまりしたオープンカフェです。
お客さんで来ていた地元のおばあちゃんが、生ビールを飲みながら話しかけてくれました。
家でも亡くなった旦那さんのお仏壇の前で、毎晩晩酌しているそうです。お元気ですね。
夫と私も本日2回目のお清め。
車じゃないとお酒が飲める!(ほどほどに)と夫は喜んでいました。
ということで、生ビール2つとご当地グルメの三島コロッケ(私)、かき氷(息子)、最中アイス(夫)を注文。
コロッケはもうひとつ食べたくなるくらいの美味しさでした。
それにしても、最中アイスと生ビールって…
帰路
帰りの電車も空いていて座れました。
疲れていたのでとてもありがたかったです。
18時頃、無事自宅に到着しました。
スマホの歩数計によると、歩いた歩数は18000歩。登った階数は19階!
自宅玄関を入ったとたん、疲れがどっと出てきましたが(翌日も)、ものすごく新鮮な旅で楽しかったです。
後日思い出したときに、どんなことも笑い話になっていました。
息子も夫も「またやろう!」と大はしゃぎです。
次はこうしよう、ああしようと、次への課題や改善点を楽しそうに話し合う姿を見て、やってみて良かったなと思いました。
価格:1,870円 |
価格:1,280円 |